ワインを選ぶ楽しみを提供する
ワインサーバー

「エノマティック」（enomatic）はワインの酸化を防ぎ、誰でも簡単にグラスワインを提供できる業務用ワインサーバーだ。名古屋市内の飲食店業態で初めてエノマティックを導入したのは、イート・インもできるお惣菜屋さん。セルフサービスでお客が自由にワインを選ぶことができ、ソムリエがいなくとも、ワインを良い状態でサービスできる強い味方となっている。

●ソムリエの経験もある代表の神谷吾一氏

本格的なフランス料理をテイクアウトやイート・インできる“フレンチのファストフード”を謳う「べべのおそうざい」は名古屋に３店舗を構える惣菜屋。

2015年9月にオープンした東区本店では、よりワインを楽しめるよう、ワインサーバー「エノマティック」を導入している。
「フレンチにワインは欠かせないものです。ソムリエが常駐していない当店でも、ワインを自由に選んで楽しんでもらえるように、オープン前から導入することを決めていました」と、語るのは元々ソムリエの経験もある神谷吾一氏。

ワインの管理やオペレーションの難しさを知っているだけに、このエノマティックであれば、管理も容易く、いい状態のワインをグラスでも提供できるという思いから導入を決めたという。また、立ち飲みしやすいカウンターが設置されたスタイリッシュなラウンド型のデザインも気に入った理由の一つだ。
同店ではグラスに注ぐ容量（25、50、100ミリリットル）によって価格設定を変えた16種類のワインを用意している。お客はチャージしたICカードを機器に挿入し、好きなワインを好きな分量で選ぶことができる。また、ワインの解説が必要なお客には、専用のアイパットでワインの詳しい情報を閲覧できるようにしており、まさに自由に気兼ねなくワインを楽しむことができるのだ。

ワインの容量は１ml 単位で設定できる。8 本ごとにそれぞれ温度設定も可能

このサーバーのもう一つの大きなメリットとして、ワインのロスが出ないことが挙げられる。その利点を生かし、同店では『コルトン・シャルルマーニュ』といったグラン・ヴァンもサーバーにセット。もちろん少量からグラスで楽しめる。
「当店ではワインの販売も行っているので、サーバーでワインを試してもらって、気に入っていただければ購入にもつながります。このような手が出し難い高級なワインも少しづつ試せるので、お客さまにも好評です」
美味しいフレンチと美味しいワイン。このどちらを欠いても物足りない同店の食事のシーンを、この店ではエノマティックが演出してくれているのだ。

セントラルキッチンを構え、グラン・メゾン出身シェフが作ったキッシュやマリネなどの料理がショーケースに並ぶ